当社では創業以来45年近く、オートマチックトランスミッション(AT)のオーバーホールに携わってきました。現在ではベンツ、BMWを始めGM、フォード、クライスラー等のオートマチックトランスミッションのオーバーホールを行っております。分解された部品は全て環境に優しい超音波洗浄を行っております。オートマチックトランスミッションの脳とも言えるバルブボデーも全て分解、超音波洗浄後スプリングなどの点検をし(必要に応じ交換も有ります)、バルブボデーテスターによるチェックも行っております。エンジンの出力をミッションに伝えるトルクコンバーターも全て分解オーバーホールしています。
超音波洗浄器による部品洗浄の様子です。超音波の効果によりオートマチックトランスミッションの細かい油路まで洗浄。水で30倍に薄められた生分解性なので環境にも優しいです。
写真は一例となりますが、メルセデス7速Gトロニックミッション(722.9)。
よくある故障で内部エレクトリカルプレートのスピードセンサー信号が途絶え変速しなくなるものがありますが、
オイルポンプのブッシュ破損により異音の出ているものもあり、
対策としてブッシュがベアリングに変更されています。
近年のミッションは円滑なシフトや燃費向上のためギアの数を増やすのみならず細かく電子制御するため年々構造が複雑になってきております。 弊社では各メーカーの診断機を取りそろえ、電気、機械双方から原因究明、オーバーホールに取り組んでおります。
一般的にオートマチックトランスミッションはエンジンよりフルードカップリングという方式を要いて動力の伝達を受けています。 エンジンとミッションにそれぞれ扇風機のファンが付いていると想像してみましょう。エンジンが回ると当然そこに風圧が発生します。 対してミッション側のファンはその風圧を受けて回ります。この時の風の要素を油に置き換えたもの、これがフルードカップリングといいこの部分にオイルの流れをコントロールするステーターを追加したものがトルクコンバーターといいます。 トルクコンバーターは非分解になっているのですが、弊社では特殊な機材によりオーバーホールをすることが出来ます。